after allはどう訳すべきですか?「結局」と訳すのが正しいのでしょうか?


英会話のポタル
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after allはどう訳すべきですか?「結局」と訳されることが多いですが、正確な意味を追求する必要がありますか?

結論:
「結局」

箇条書きメモ

– after all の訳し方についての疑問
– 「結局」と訳されることが多い印象
– 例文からの考察
– 例①では、「だって、考えてみなさい」と訳す方が適切
– 例②も同様に、「だって」が合う
– Michael Swan の説明を参考に
– ①は「期待に反して」
– ②は「忘れてはならないこと」
– 大学入試では「結局」と覚えても良いが、文脈に応じた理解が重要
正確な意味を追求することが大切
「結局」と訳すのは一面的な理解
文脈を考慮することが必要

after allはどう訳すべきですか?「結局」と訳すのが正しいのでしょうか?

英語の表現「after all」は、文脈によってさまざまな意味を持つことがあります。

特に、大学入試や問題集では「結局」と訳されることが多いですが、果たしてそれが正しいのでしょうか。

ここでは、具体的な例を挙げながら「after all」の適切な訳し方について考えてみます。

「after all」の基本的な意味

Michael Swanの著書『Practical English Usage』によると、「after all」には主に二つの意味があります。

一つ目は、「in spite of what was said before」や「contrary to what was expected」という意味です。

これは、前述の内容に反することを示す際に使われます。

二つ目は、「we mustn’t forget that …」という意味で、何かを思い出させるために使われます。

この二つの意味を理解することで、「after all」をより正確に訳すことができるでしょう。

具体的な例を見てみましょう

まず、桐原書店の問題集からの例を見てみます。

例①では、次のような文があります。

「After all the horse had its own power plant, it needed only what was grown on the farm and it gave back to the farm the best possible natural fertilizer.」

この文の訳例は、「結局、馬は自分の動力装置を持っており、農場で栽培されるものだけを必要とし、農場に考えうる最良の有機肥料を戻してくれた。」です。

しかし、この訳は少し違和感があります。

なぜなら、「after all」はここでは「だって、考えてみなさい」と訳す方が適切だからです。

文脈から考えると、前の文には馬と自動車の比較があり、馬の特性を強調するために「after all」が使われています。

したがって、ここでは「だって、馬は自分で動力を作り出す能力があり、必要なものは農場で育つものだけで、その上、最良の肥料を供給しているのですから」と訳すのが自然です。

安楽死に関する例

次に、安楽死に関する文を見てみましょう。

「After all, when continuing life will only bring greater suffering, what’s the point in living?」

この文の訳例は、「結局のところ、生き続けることがより多くの苦しみをもたらすだけのものであるならば、生きていくことに何の意味があるのだろうか?」です。

ここでも「after all」は「だって」と訳す方が適切です。

この文は、苦しみを伴う生を続けることの意味を問いかけており、聞き手に考えさせる意図があります。

「結局」と訳すことのリスク

「after all」を「結局」と訳すことにはリスクがあります。

特に、文脈によっては「結局」という言葉が持つニュアンスが合わない場合があります。

例えば、「結局」は「紆余曲折の末に」という意味合いを含むことが多いですが、「after all」は必ずしもそうではありません。

したがって、文脈をしっかりと理解し、適切な訳を選ぶことが重要です。

大学入試における「after all」の扱い

大学入試では、「after all」を「結局」と覚えておくことが一般的ですが、正確な意味を追求することも大切です。

特に、文脈によっては「だって」と訳す方が適切な場合も多いです。

したがって、入試対策としては、文脈を考慮しながら柔軟に対応できるようにしておくことが望ましいでしょう。

まとめ

「after all」は、文脈によってさまざまな意味を持つ表現です。

「結局」と訳されることが多いですが、実際には「だって」と訳す方が適切な場合もあります。

文脈をしっかりと理解し、適切な訳を選ぶことが重要です。

英語を学ぶ上で、こうした微妙なニュアンスを理解することは非常に価値があります。

今後も、さまざまな文脈で「after all」を使いこなせるように、意識して学んでいきましょう。

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